まちセン20周年日記「まちセンスタッフがゆく」

まちセンスタッフがゆく(歴代課長座談会)

【9月5日、6日】歴代課長座談会

「まちセンで働いている」と友達に言うと、「どんな仕事なん?」と必ず聞かれます。
「京町家の保全とか、まちづくり相談とか」と説明すると、「それって行政の仕事なんと違う? まちセンって役所なの?」。
違うけど、うまく説明できないなあ。そうだ。先輩たちの話からヒントをもらいましょうと、9月5、6日、歴代課長座談会に参加しました。
まちセンが誕生したのは1997年。阪神・淡路大震災が起きた2年後です。まちづくりやパートナーシップ、市民参加という言葉が、少しずつ注目を集めた頃でした。
現在、まちセンでは19人の職員が働いています。中でも課長は、コーディネーターに指示を出し、自ら現場も回る、縁の下の力持ちです。
元課長の6人が、座談会でお話してくださったのは、京町家の調査、専門家の派遣、セミナーの企画など、財団設立以来の事業の数々と、それにまつわる苦労。京町家まちづくりファンドや、京町家カルテといった新事業を創りつつ、相談業務をこなし、地道に信頼関係をつくっていく。
何でも新しいことを始めるのは、エネルギーが必要です。それでも、こつこつ、こつこつ。まちセンは時間をかけて、地域の人や専門家など様々な人とかかわる、ネットワーク型の組織として成長してきました。
まちづくりの仕事のほとんどは、すぐ結果が出ません。とても時間がかかります。
初対面の地域の人に、どうやって心を開いてもらうか。新米コーディネーターの私にとって、とても難しい問題ですが、まずは時間をかけて、みなさんのお話に耳を傾けようと思い、会場をあとにしました。

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