京町家まちづくりファンドでは、平成18年度からこれまでに98件の改修助成事業を通して、京町家から広がる京都ならではの住まいづくりやまちづくりを応援してきました。
まちづくりの拠点となる京町家の改修事業や、歴史的な通りを修景する取組を募集し、第52回京町家まちづくりファンド委員会(令和6年10月21日開催)における、申請者からの改修内容の発表や厳正な審査を経て2件が助成対象として選定されました。
1. 昭和小路 ココナガヤ
昭和小路の路地奥にある長屋を再生する、地域に開く職住一体の京町家改修プロジェクトです。路地奥にある空き長屋を、若者・子育て世帯向けの職住一体の建物として改修、活用されます。
■申請者:株式会社 KOMOCHIYA
■工事内容:屋根、外壁、外部建具・格子の改修
■工期:令和6年12月~令和7年5月(予定)
■設計者:株式会社 山本嘉寛建築設計事務所
■施工者:株式会社 城南組
2. 竹中庵の京町家3軒
白川に面した元精麦所の借家3軒を改修する通り景観プロジェクトです。元精麦所の寮として利用されていた建物を改修し、この地域の歴史や文化を発信される方に活用していただきます。
■申請者:一般社団法人 水車の竹中保存会
■工事内容:屋根、外壁、外部建具・格子の改修、増築部の撤去
■工期:令和7年4月~令和8年2月(予定)
■設計者:末川協建築設計事務所
■施工者:株式会社 辻工務店