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京町家まちづくりファンドについて

Issue

どうすれば、京町家に宿る暮らしの文化を、次の時代に引き継ぐことができるだろう?

伝統的な木造家屋である「京町家」は、《生活空間》と《仕事空間》が共存する特徴をもつ都市住宅で、京都では今も多くの人が、京町家での営みを続けています。

しかし、古い建物の維持には膨大な費用がかかります。相続や改修費などの問題があり、京町家は年々減少しています。歴史都市・京都の象徴である景観や歴史ある建物が失われるだけではなく、京町家に宿るさまざまな「生活文化」も、共に失われていってしまう……

そこで当ファンドは、京町家への「改修費用の助成」事業を通じて、所有者・居住者とともに、京町家をまちづくりの未来を育む「公共空間」として再生し、次の時代につないでいく取組を行っています。

京町家まちづくりファンドの特徴

「公共性」が高くまちづくりに寄与する京町家を応援

当ファンドの改修助成対象は、「景観」を織りなす複数の建物群や、「まちづくりの拠点になる建物」を重視しています。現在は、公的指定、空き家、耐震化に係る京町家を対象とした京都市の補助金も充実しているため、当ファンドはまちづくりに寄与し、より公共性の高い京町家の再生を手がけます。

京町家再生を実現する「プロ集団」との連携

助成プロジェクトは、京町家再生に精通した建築士や工務店、研究者、不動産事業者などのパートナーと連携したチームとともに実施。伝統的な建築技術による工夫と、現代の生活にあった暮らしやすさを両立するリノベーションを目指します。

京町家情報が集まる「総合相談窓口」

当ファンドの運営者である『まちセン(公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター)』は、京都市内に残存する約4万軒の京町家の調査データを把握し、「京町家なんでも相談」「京町家カルテ・プロフィール」「京町家等継承ネット」などの関連事業を通じて、改修、活用、継承に関する京町家情報が集積しています。京町家の保全・継承に向けて、専門家、職能団体、行政と連携し、京町家所有者・居住者の方を多方向から支援します。

改修助成事業 募集要項
運営体制(京町家まちづくりファンド委員会)

ご寄附を募集しています

当ファンドでは、1軒でも多くの京町家を次の世代に受け継ぐため、ご寄附を募集しています。お預かりした寄附金は、寄附控除の対象となり、建物の改修・保全に利用されます。

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