まちセン20周年日記「まちセンスタッフがゆく」

まちセン初のビブリオバトルを開催しました!

京都市景観・まちづくりセンター(まちセン)では、「ひと・まち交流館 京都」地下1階の図書コーナーに設置されている巽和夫記念文庫(※ページ下部に詳細)を活用し、読書週間にあわせて、11月4日に講演会及びまちセン初のビブリオバトル(知的書評合戦)を開催しました。ここでは、当日の様子をご紹介します。

まず最初に、ビブリオバトルの考案者である谷口忠大氏(立命館大学情報理工学部教授、一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事)より、「ビブリオバトルとまちづくり」について講演いただきました。


「ビブリオバトルって何?」という方に向けてルールを簡単に説明すると、誰もが楽しめる本の紹介コミュニケーションゲームです。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーに、日本全国に広がっています。

(一社)ビブリオバトル協会が定める公式ルールは、次のとおりです。

①発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
②順番に1人5分間で本を紹介する。
③それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
④全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
<参考> ビブリオバトル公式ウェブサイト 

* * *

この日は、京都内外から12名のビブリオバトラー(発表者)が、まちセンビブリオバトルのテーマである「景観・まちづくり」に関するオススメの本を持ち寄って集まりました。3名ずつ4グループに分かれて、会場全体で一斉にバトル開始です。バトラーの皆さんは、それぞれ持参した本のおもしろさについて、参加者に向けて熱く語っていました。5分間の発表後は、他の発表者や観覧者も含めたディスカッションタイム。どのグループも和気あいあいと盛りあがりました。


実話に基づく本、小説、専門書・・・発表者の数だけ、バラエティに富んだ本が集まりました。「景観・まちづくり」という一見限定されて見えるテーマでも、人によって幅広いとらえかたができることがわかります。
発表が一巡したのち、「どの本が一番読みたくなったか?」を、各テーブルを囲む皆さんが「せーの!」で指差し投票をしました。


* * *

続いて、各グループで「チャンプ本」に選ばれたバトラーたちが最終決戦に臨みました。来場者全員の前での発表は、一回戦以上に気合が入っています。


ちなみに、最終決戦に進出した本は次のとおり。
・『川の名前』(川端裕人 著)
・『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種まく日々』(玉岡かおる 著)
・『「まち歩き」をしかける コミュニティ・ツーリズムの手ほどき』(茶谷幸治 著)
・『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 』(高野誠鮮 著)

バトラーの方々は、どんな思いで本を選び、また、どんな視点で読んだのかを、イベントのキーワード「景観・まちづくり」に絡めながら語ってくださいました。


オーディエンスとの質疑応答も、真剣そのものです。

* * *

最終決戦の4名の発表終了後、会場全体で再び「どの本が一番読みたくなったか?」最終投票を行い、「チャンプ・オブ・チャンプ本」が決定しました。見事この日の「チャンプ・オブ・チャンプ本」に輝いたのは、増渕昌利さんが発表した『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種まく日々』(玉岡かおる 著)でした。本のおもしろさもさることながら、増渕さんの本への愛が溢れる語り口も、聞き手をグッと惹き込むものでした。


なお、この日のビブリオバトルで最終決戦に進出した4冊の本は、「ひと・まち交流館 京都」地下1階の図書コーナーで閲覧・貸出可能です(図書の貸出には図書コーナーの利用者カード登録が必要です。なお、カードは京都市内にお住まいもしくは通勤・通学されている方に発行いたします)。本の内容が気になる方、景観やまちづくりに一体どんな関係があるのか知りたい方は、ぜひ「ひと・まち交流館 京都」地下1階の図書コーナーにお立ち寄りください。

まちセンでは、今後も継続してビブリオバトルを開催します。イベント情報は、まちセンホームページ公式Facebookページ及びメールマガジンにて発信します。次回はあなたもバトラーとして発表してみませんか?ご参加お待ちしています!


★★★ インフォメーション ★★★

★「ひと・まち交流館 京都」地下1階の図書コーナーについて
当図書コーナーでは、主に景観、まちづくり、建築関係の資料約2万点を所蔵しており、どなたでもご利用いただけます。ただし、図書の貸出には図書コーナーの利用者カード登録が必要です。なお、カードは京都市内にお住まいもしくは通勤・通学されている方に発行いたします。
「ひと・まち交流館 京都」へのアクセス 

★巽和夫(たつみかずお)記念文庫について
故巽和夫氏(元京都大学名誉教授、元京都市建築審査会会長、元全国建築審査会協議会会長、都市住宅学会初代会長)のご遺族や有志による「巽和夫記念文庫プロジェクトチーム」(代表髙田光雄京都美術工芸大学工芸学部長兼建築学科長教授)の御協力の下、巽氏が所蔵されていた住まい・まちづくりに関する資料2,105冊の蔵書を、当財団にご寄贈いただきました。これを広く市民の皆様にご活用いただけるよう、平成28年に「ひと・まち交流館 京都」地下1階図書コーナーに同文庫を設置しました。


   一覧へもどる