パートナーシップによるまちづくりの取組で進めた「まちなみ住宅」設計コンペは、平成13年4月21日(土)の審査委員会で、最優秀賞1点、優秀賞3点が決定いたしました。
今後様々な地域において、本取組をモデルとしてパートナーシップによるまちづくりが広がることを展望して、シンポジウムを開催しました。
シンポジウムでは、まちづくりの様々な主体である、本取組の関係者(審査員、設計提案者、運営委員)をコメンテーターとしてお招きし、それぞれの立場から見た、本コンペの意義と成果、今後のまちづくりについて意見交換を行いました。
第1部では、本コンペの取組の経過報告、最優秀賞及び優秀賞受賞者による、受賞作品のプレゼンテーションが行われました。
第2部では、広原副委員長をコーディネーターに、まず地域まちづくりと連携した本取組において、どのような思いで参加したのか、またそれぞれの主体(地域審査員、購入意向審査員、開発事業者審査員、設計提案者)に対しての理解は進んだのか、ということについてコメンテーターの発言を受けて意見交換が展開されました。また本取組はこれまでの建売住宅の供給方法と比較して、どの点が革新的だったのかについての確認がされました。
次に各審査員に対して、それぞれの主体がどのような評価基準で提案を評価し審査したのかという発言を受けて、その一方で設計提案者はどのような意図を込めて提案をしたのかという発言がされました。
最後に、本取組を通じてそれぞれの主体にとってどのようなメリットがあったのか、またそれぞれの考え方は取組の前後で変わったのかということについての発言を受け、今後の京都のまちづくりにおいて、この成果をどのように活かしていくかについて、それぞれの立場から発言・アイデアを得ることができました。
フロアーからは、本対象地の事業者から、本取組を通じて考えが変わったこと、そして今後の事業展開に対しての思いがだされ、多くの参加者から本取組を活かしたまちづくりのアイデアなども出されました。