活動実績

第1回 まちづくり交流博(2002年2月開催)

プログラム

概要

京都でまちづくりに取り組む、あるいは取り組もうとしている多様な方々が集い、それぞれのまちづくりに関する情報発信や交流、そして新しいパートナーとの出会いの場となる「京都まちづくり交流博」を開催しました。 当日は約500名の方にお運びいただき、基調講演には約230名、まちづくりパネルディスカッションの第1分科会には約90名、第2分科会には約50名、第3分科会には約40名が参加され、活発な意見交換が行われました。 その後の懇親会には、約120名の方々が参加されました。「まちづくり発信」の受付番号1番の「春日住民福祉協議会」の高瀬博章さんの乾杯の音頭で始まり、終始にぎやかな交流が重ねられました。

まちづくり発信
まちづくり発信

日時:平成14年2月17日

場所:キャンパスプラザ京都

まちづくり発信

基調講演
基調講演

「まちづくり発信」では、京都市内でまちづくりに取り組まれている67組の方々から、それぞれの活動の様子について、パネルで発信していただきました。また各パネルの前では、発信者自らがパネルの前に立ち、来場者に説明するなど様々な交流が生まれていました。

基調講演とまちづくりパネルディスカッション

基調講演

「パートナーシップのまちづくりとは」京都府立大学助教授 宗田 好史 氏

「パートナーシップのまちづくりについて一番造詣が深いのは、ここに参加されている皆さんであり、ここで『パートナーシップのまちづくり』についてお話しするのは、実は苦慮している」「パートナーシップのまちづくりに向けた『場』そのものが、この本交流博であるので、パネルでの発信、各分科会での意見交換を通じて、皆さん自身でパートナーシップのまちづくりを実践していただきたい」というお話から、始まりました。
「オーケストラは、各パートそれぞれが独立したプロの演奏者で構成されており、それらが調和したハーモニーになった時、美しい感動的な音楽が生み出される。まちづくりもオーケストラと同様、参加する人の思いや個性、まちの資源が調和することで、魅力的なまちづくりとなる」など、まちづくりは、オーケストラと共通する部分が多い、とご指摘いただき、「様々な個性豊かな人たちと一緒に取り組む『ハーモニー』を生み出すことで、京都のまちづくりがより魅力的になる」とエールをいただきました。

まちづくりパネルディスカッション

「響きあう、まちづくりへの想い」

【テーマ趣旨】

京都では、多くの地域で、様々な主体による、それぞれの想いを持ったまちづくりが展開されています。それぞれの想いを響きあわせ、まちづくりの一層の展開を目指します。

【コーディネーター】

谷口 知弘 氏(京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科 助手)

【パネラー(50音順)】

大西 賢市 氏(梅津自治会連合会)
大野 恭介 氏(京都リサーチパーク株式会社)
小泉 光太郎 氏(四条京町家「町家塾」)
坂本 美江子 氏(新時代のまちづくり・城巽五彩の会)
滋野 浩毅 氏(京都ものづくり塾)
能村 聡 氏(京のアジェンダ21フォーラム)

地域の資源(人・もの等)を活用し、個性的な取組を展開されている方々から、その活動についてご報告をいただきました。立場や取組方法は異なっていても、暮らしや、ひと、ものを大切にする一人一人の想いの部分では共通しています。こうした取組をコミュニティや環境、経済等と連携して広く捉え、ものづくり都市としての京都の価値を生かし、人づくり、まちづくり、ものづくり、仕事づくりを進めていくために「知識」「意識」を変えていくことが大切だ、と語られました。また、フロアーの方を含めた、分科会の参加者で、まちづくりに関するメーリングリストを作ることが提案されました。

「ともに拓く、企業活動とまちづくり」

【テーマ趣旨】

「パートナーシップによるまちづくり」の推進・継続に向けて、また地域の活性化を展望して、企業活動とまちづくりの両立について、具体的にアイデアを出し合いました。

【コーディネーター】

宗田 好史 氏(京都府立大学人間環境学部環境デザイン学科 助教授)

【パネラー(50音順)】

隠塚 功 氏(特定非営利活動法人アートテックまちなみ協議会)
西嶋 直和 氏 (本能まちづくり委員会)
西村 孝平 氏 (株式会社八清(ハチセ))

企業活動とまちづくりについて、これまで取組を展開されている方々をパネラーにお迎えし、それぞれの取組や今後の展望等について、活発な意見交換が行われました。 パネラーを取り囲むように座るフロアーの方からも積極的な参加が得られ、様々な立場から「企業活動とまちづくり」についての考え、アイデアを出し合いました。 まちづくりと企業活動の接点は「地域の個性を活用し、高めること」「地域の活性化に寄与すること」であり、「両者の連携は継続的なまちづくりをする上で必要となる」ということを共有しました。

「つなげよう、まちづくり」

【テーマ趣旨】

まちづくり活動において「情報の共有・発信」はとても大事なことです。情報発信はどうして必要なのか、どのようにすると効率的なのか、具体的に検討し、情報発信の方法についても、アイデアを出し合いました。

【コーディネーター】

奈良 磐雄 氏 (京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科 教授)

【パネラー(50音順)】

浅野 令子 氏 (SCCJ(日本サスティナブル・ コミュニティ・センター)
原田 完 氏 (西新道錦会商店街振興組合)
村木 博隆 氏 (京都市総合企画局情報化推進室情報政策課)

まちづくり活動において大切な「情報の受発信・交流」において先進的な取組を展開されている方をお迎えし、「情報は発信だけでなく、受信することが大切。しかし、受信の方法や受信した意見への回答等にはまだまだ課題がある」「一番のマルチメディアは人間。その人間の出番をつくる道具としてITを使うことに意味がある」「効率の追求のみを行うのではなく、いつでも繋がっている安心を得る道具としてITは有効」等について、相互に共有しました。

分科会
分科会

主催:(財)京都市景観・まちづくりセンター
後 援:京都市、京都新聞社
協賛企業:大阪ガス株式会社、株式会社大林組、オムロン株式会社、関西電力株式会社京都支店、京都高島屋、社団法人京都府建設業協会/社団法人京都府建設業協会京都支部、清水建設株式会社京都営業所、株式会社ゼロ・コーポ―レーション、株式会社テラノ建築設計事務所、株式会社フラットエージェンシー