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04  太田邸 × 茶道体験カメリア

04 太田邸 × 茶道体験カメリア

建物居住・利用者 森温子さん

伝統的な家屋での茶道体験を通じて、日本の心に触れる

 

太田邸は、大正11年(1922)に建てられた、2階建、優美な近代和風建築です。広い日本庭園に囲まれた主屋は、築90年を経た今も建築当初の姿をほぼそのまま留めており、大正期の邸宅として、高い価値を有しています。

建物は龍安寺の参道に面して位置し、参道には四季を通して散策する人々の姿が見られます。

 

龍安寺参道

 

京町家等継承ネットは、この建物について、所有者の太田さんより「建物を維持・保全しながら、大切にしてくださる方にお使いいただきたい。」とご相談を受け、京町家等継承ネットで活用の方法についてご提案をさせていただきました。

その後この建物は、継承ネット会員の提案の中からご縁のあった「茶道体験カメリア龍安寺店(CAMELLIA GARDEN)として活用されることになりました。「茶道体験カメリア(Tea Ceremony Camellia Garden)」https://www.tea-kyoto.com/ はこの建物と庭園の雰囲気を活かし、伝統的な雰囲気の中で、観光客や外国人にも気軽に茶道を体験できる空間を提供しています。

カメリアのスタッフと茶道体験を楽しむお客様

 

茶道体験カメリア代表の森温子さんは「この建物が築約100年と聞くと皆様驚かれます。」とお客様の反応を語って下さいました。また、「私たちは、茶道の作法だけではなく、茶の心である『和敬静寂』を伝えたいと思っています。座敷やお庭が醸し出す雰囲気が、茶道体験を一層印象深いものにしてくれます。この建物と出会うことができ、本当に良かったと思います。」と話してくださいました。英語でのプログラムがあり、外国の方にも好評で、トリップアドバイザーでも高い評価を得ているそうです。

 

所有者の太田さんは、「建物に新たな役目を与えていただき嬉しく思っています。多くの方に京都の文化の奥深さを感じていただくお手伝いになれば、と思います。」とお話になりました。

京都市では、市の取組をはじめ、歴史都市、文化首都、持続可能な都市、大学のまちなど、京都のまちの様々な側面について英語で発信する海外向け情報発信ページ(英語版のパブリッシングプラットフォーム「Medium」)を設けています。
「Medium」(下記リンク)にて、この記事の英訳をご覧いただけます。

「Medium」Kyoto Machiya Stories —Volume 1: The Story of “Ota Family Residence(太田邸)”

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